【初心者向け】ポーカーの勝ち組になる人は必ず知っている「期待値」と「バンクロール」の考え方
実は、ポーカーにおいては、
勝負に、勝った!負けた⋯。
チップを取れた!取られた⋯。
という「結果」以上に大切なことがあります。それは、「期待値(EV)」という考え方です。
ポーカーにおいては、
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勝負(結果)は負けたけど、期待値はプラスだった。これはOK。
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勝負(結果)は勝ったけど、期待値はマイナスだった。これはダメ。
なのです。
「え、勝ったのにダメなの?勝てばいいじゃないの!?」
最初はそう思うかもしれません。
でもこの考え方のままだと、
その時は良くても、長期的には必ず負け組になります。
ポーカーで勝ち続けるためには、この「期待値」の考え方を正しく理解することが、勝ち組になれるか、負け組で終わるかの分かれ道なのです。
【具体例】サイコロで「期待値」を理解しよう
このことをイメージしやすいように、サイコロの例で考えてみましょう。
1〜4が出れば2倍になるサイコロがあったら、あなたは振りますか?
当然、振りますよね?
なぜなら、このサイコロは「期待値がプラス」だからです。
【期待値の計算】
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当たる確率:4/6(約66.7%)
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ハズレの確率:2/6(約33.3%)
1回1,000円賭けると…
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当たった場合:2,000円(利益は+1,000円)
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ハズレた場合:0円(損失は-1,000円)
期待値は、
(+1,000円 × 4/6)+(-1,000円 × 2/6) = +333円
つまり、このサイコロは1回振るごとに平均して+333円の利益が期待できるのです。
100回振る機会があれば、+33,300円に収束していきます。
でも、1回振ったときに5や6が出て負けることもあります。
それがたまたま連続することもあるでしょう。
これが「期待値はプラスだけど、チップは負けた状態」です。
これをポーカーでは「下振れ」といいます。
それでも、長期的に何回も振れば、必ずプラスになります。
10万円持っていて、1,000円のベットを100回行ったら、
結果は+133,000円に近い状態になります。
ポーカーの期待値の考え方もこれと同じです。
期待値がプラスのアクションを繰り返している人は、
最終的には「勝ち組」になります。
ですので、短期的な負けに一喜一憂せず、
期待値がプラスになる行動を積み重ねることが重要です。
【逆のパターン】期待値がマイナスなのに勝ってしまうケース
逆に、「たまたま勝ててしまう」ケースもあります。
今度は、1〜2が出れば2倍、3〜6はハズレのサイコロだとしましょう。
期待値を計算すると、
(+1,000円 × 2/6)+(-1,000円 × 4/6) = -333円
このサイコロは、振るたびに平均して333円の損失が出るサイコロです。
でも、たまたま最初に1や2が連続して出て勝つこともありますよね?
これをポーカーでは「上振れした」と言います。
ただ、この“たまたまの勝利”に酔ってしまうと危険です。
期待値がマイナスの勝負を繰り返せば、最終的に必ず負け組になります。
100回振れば、先ほどと逆で、-33,300円の損失をしているでしょう。
だからこそ、ポーカーでは「勝てたかどうか」ではなく、
「そのプレイは期待値的にプラスだったか?」を考え続けることが大切なんです。
【なぜバンクロール管理が重要なのか?】
ここでさらに大切な考え方が登場します。
それが「バンクロール管理」です。
いくら期待値の高いプレイをしていても、手元の資金が尽きてしまえば、勝負を続けることはできません。
たとえば、1-4が当たりになる期待値プラスのサイコロがあり、
それに全財産を1回で賭けてしまったら?
1/3の確率で破産します。
仮に期待値がプラスでも、そんなことはしませんよね?
どうしたいか?
そう、資金を分散して、期待値プラスの勝負をたくさん挑戦できる状態を作ること。
試行回数を増やしたいはずです。
これが「バンクロール管理」の本質です。
一般的にバンクロールの目安として、
【キャッシュゲームの場合】
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50〜100回分のバイインを準備
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例:1回のバイインが2万円 → バンクロールは100万〜200万円ぐらいの余裕
【トーナメントの場合】
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より運要素、分散リスクが高いため、100〜300回分のバイインが推奨
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例:1回の参加費が1万円 → バンクロールは100万〜300万円
と言われています。
特にトーナメントでは、「一撃で大勝ちしよう!」と高額なトーナメントに挑むことは、破産への最短ルートです。
ポーカープロですらインマネ率は20%〜30%程度。
連続で負けるのが当たり前の世界だからこそ、「負けても何度でも挑戦できる」資金、バンクロールが必要なのです。
【まとめ】勝ち組になるために、今日から意識すべきこと
ポーカーで勝ち続けるには、
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目の前の勝負の結果だけで判断せず、期待値がプラスかマイナスかを考えること
- 十分なバンクロールを用意し、長期的な勝負を続けられる余裕を持つこと。
この2つが必要不可欠です。
「どんな場面で期待値がプラスになるのか?」について、具体的なケーススタディを紹介する記事も書きたいと思います。
お楽しみに。